プログラム  (2023年8月26日)

 

■シンポジウム

10:0012:30  501教室> 総合司会 大矢一志(鶴見大学)

■講演

1

IB数学教育の概要、一般数学教育とIB数学教育の違いの概要、数学の応用例とテクノロジーの利用

豊田良眞(とよだらま)、Jill Ann Catingan (三浦学苑高等学校)

10:10〜10:50
2

数学の授業にデータ収集を取り入れる意義

半田真(東京女学館中学・高等学校)

10:50〜11:10
 

<休憩>

 
3

テクノロジーを探究に使う

勢子公男(理科理科大学)

11:10〜11:40
4

データサイエンスにおける数学

中澤房紀(Naoco Inc./T3Japan Administrator

11:40〜12:00

■パネルディスカッション

  会場からの質問、ご意見をもとに討論を進めます。 12:00〜12:30

■Workshop

 

A(504教室)

B(507教室)

13:30〜14:20

半田真(東京女学館中学・高等学校)

中学校「C 関数」領域におけるデータ収集を取り入れた授業の検討

距離センサーを用いて歩きながらグラフを描く授業の実践結果等を紹介する。過去のT^3年会でも距離センサーを用いた授業実践事例は数多く紹介されている。改めて過去の発表原稿に目を通すと、斬新な指導であることに気づかされる。その一方で、計測機器の古さを感じてしまう。指導すべき内容は変わらないが、そのために使用する機器類はずいぶん新しくなっている印象を受ける。コロナ禍でこうしたWorkshopや研修会が開けなかった間もテクノロジーの進歩は止まることはなかったようだ。だから、指導する教員も新たな機器で授業実践することになろう。新しい機器で実践するはじめの一歩に、今回の年会が役立ってくれることを願う。

豊田良眞(三浦学苑高等学校)

単利および複利に関する例 GDC(Finance solver)

説明をしてから,実際の問題をTI-Nspire CXllを使って皆さんと一緒に解いていきます。

 

Jill Ann Catingan(三浦学苑高等学校)

Statistics統計に関する例 (Chi square testカイ2乗検定)

説明をしてから,実際の問題をTI-Nspire CXllを使って皆さんと一緒に解いていきます。

 

 

14:30〜15:10

上床孝樹(愛媛大学附属高等学校.

距離センサーや光センサーを利用した教科横断授業の検討

物理実験頻出の単振り子運動を距離センサーで計測し、そのデータを数学T「2次関数」と連動させて実践した授業報告を行います。また、授業実践はできていませんが、今年度より数学部で導入しているGraphical Analysis Proの使用状況と今後の計画等も報告します。コロナ禍により全国の高校でもWi-Fi環境整備が進んだため、高校数学「データの分析」「統計的な推測」分野や課題研究等で活用が見込まれるGraphical Analysis Pro。可能ならば皆さんと一緒にデータ収集しながら意見交換を実施したいと考えています。

 

勢子公男(東京理科大学)

図形領域の探究活動

「数学授業にICTを利用した活動」について紹介する。課題例「△ABC△ECDは正三角形です。ADBEを証明せよ。」まず,課題の作成に留意点がある。それは動かしたときに見やすく動かせるように配慮すること。次に、課題は三角形の合同を利用するものだが、極端な場合を考えてもADBEは等しくなることが分かる。そこから三角形の合同を使うヒントも得られる。課題を動かすことにより、すぐには解決できるわけではないが、証明では図形の位置関係によらないで同じように合同条件を使うことができるよさに触れることができる。

15:20〜16:00

中澤房紀(T3JapanNaoco Inc.

クロス集計、適合度の検定、独立性の検定

上記の2つの検定は、「カイ二乗分布」を用いて検定しますが、ここではその数学的な説明は省きます。また行列を使ってカイ二乗値を求めますが、それも電卓の機能を使います。

・調査によって得られたクロス集計表がある場合,実測度数がある特定の分布に適合(一致)するかどうかを検定することを「適合度の検定」といいます。1つのサイコロを120回振って得られるデータから,このサイコロの品質に問題ないと言えるかを考えます。

2つ以上の分類基準を持つクロス集計表において,分類基準間に関連があるかどうかを検定することを「独立性の検定」といいます。男女の好きなアルコール飲料に関する質問結果から,男女とアルコール飲料の好みに関連があるかどうかを考えます。

 

勢子公男(東京理科大学)

関数領域の探究活動

「数学授業にICTを利用した活動」について紹介する。課題をICTソフトで視覚化し、それを試行錯誤しながら動かし、そこから視覚的解法を見つけたり論理的(数学的)解法を思考したりして課題解決をめざす。いくつかの課題例の一つ「tが実数値をとって動くとき、直線y=2txt2の通り得る領域を図示し、その式を求め。」では、課題の式をICTソフトに入力し、「試行錯誤」してパラメータを動かしてみると、軌跡が視覚化され(見ただけ)すぐに解決されることになる。課題解決をしていく活動の典型である。「試行錯誤」するためには、課題を正確に理解することにある。見逃しがちであるが、生徒は意外と課題が何であるのかを深く読み取ってないことがある。次に、パラメータが何を表しているのかを理解する中から、これを数式で表せれば解決に至る。学習のポイントになる論理的な(数学的な)解法は、今までの学習・知識や数式変形などの数学的な技術・技能などを用いることで解決することができる。

 

 

 

■ 会場

 

1号館地上階にある守衛窓口左隣にある入口から入校し,エレベータで5回までおいでください

 

 

鶴見駅西口下車徒歩5分   京急鶴見駅下車徒歩7分