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T^3とは?

T^3 Japan設立趣意書


T^3とはTeachers Teaching with Technology(テクノロジーによる数学関連の教育)の略称です。この運動は、オハイオ州立大学のBert K. Waits教授とFranklin Demana教授とが1987年にグラフ電卓による高等学校数学の授業を試みた頃から始まりました。
それが急速に発展したため、1992年に中学・高校の教師を含めたグループによる本格的な研究会が組織され、T^3という名がつけられました。

その後、数学教育に適した新しい電卓や、理科教育との関連用の各種センサーの開発も進められ、今では米国全体及びカナダ・ヨーロッパを含めて、多くの学校が積極的に実験教育に参加しています。
既にこの研究会に参加した教育者は2万人を超え、その人々によって指導を受けた生徒数は数十万に上ると伝えられています。
いまさら申すまでもなく、近年のコンピュータ(電卓を含む)の発展は予想を遥かに上回っています。それが教育・学習のために強力な道具であるならば、避けて通るよりも積極的に活用するのが当然と信じます。
特に数学教育(多分理科教育でも)においては、手軽に持ち運べ、いつどこでもセッティングなどの手間を掛けずに気軽に利用できる電卓にもっと注目すべきだと思います。

もちろん日本においてもこれまで、上記のような世界の傾向を取り入れて、「グラフ電卓研究会」何度も開催されました。そのなかには非常に優れた教育実践の例も少なからず報告されています。
しかしこのような本質的に新しい試みを始めるためには、試行錯誤が避けられません。そして一層の普及発展のためには、米国でもそうであったように、少数の個人や関係機関の好意による活動だけでは十分ではありません。
米国のT^3の主旨を踏まえて、その日本支部に当たるT^3 Japanの組織が不可欠になりました。その主目的は広くコミュニケーション・情報交換の場を提供することです。
国内では既にグラフ電卓による実践授業を試みている先生方と、これから実践を検討しておられる先生方との交流の場になります。
国際的には日本で行われた優れた研究の発表の場として機能することが期待されます。
それは次の(あるいはもう一回先の)指導要領改訂のための基礎作業の一つでもあります。根強い電卓利用に対する反対意見を率直に聞き、それに対処するためにも同好の士による幅広い支援が不可欠でしょう。
                             1996年春

 

京都大学名誉教授 一松 信



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