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         7日

A-1  一松 信,渡辺 信,公庄庸三

     「数学教育はどう変わるべきか」

このところ,理数離れ,学力の低下の話題が多い中で,どのような解決策があるのか,テクノロジーの利用は解決策の一つになりうるのかを議論したい。            [発表形式/両者]

 A-2  Boo Yoon KimKorea

     「韓国のカリキュラム改訂と昨今の動き」

グラフ電卓の利用に関する指定校制度,実験授業における効果の研究,先生訓練について。これらの動きとカリキュラムの改訂の連動性についても報告する。    [日本語・発表形式/両者]

       

     国際シンポジウム       

                

                         詳しくはこちら 
         8日

 A-1  Frank DemanaOhio State University

     「中学校におけるグラフ電卓の活用」

グラフ電卓の利用により,中学校の数学教育がどのように変化していくかを,いくつかの教材例をもとに示す。関数の視覚化ばかりではなく,データを扱うこと予測することなど,数学を活用する力の大切さも議論したい。

                                                                               [基調講演 《要約を通訳》]

 A-2  Bert WaitsOhio State University

     NCTMスタンダードとグラフ・数式処理電卓」

4月に発表された新しいNCTMスタンダードにおける学校数学の新たな基本方針と標準について述べ,それとグラフ電卓や数式処理電卓がどのようなかかわりをもって,広く利用されているのかを報告する。

                                                                                       [基調講演《要約を通訳》]

 A-3  Chang Li YangEast China Normal  University

     「中国におけるグラフ・数式処理電卓の活用」

中国における数学教育は,紙と鉛筆による計算力を重視した,また,先生から生徒への教授型であった。昨年から思考を重視する教育に変革するための試みとして,上海,北京を中心にモデル校によるグラフ・数式処理電卓を使った授業が始まった。このような中国での動きを報告するとともにその有効性について報告する。

                                                                                      [発表形式/両者《要約を通訳》]

 A-4  Bernhard KutzlerAustria,ACDCA

     「数式処理を数学教育で活用する意義」

オーストリアでは,数式処理ソフトDeriveを用いた授業が全高校で行われている。答えを求める道具としてではなく,探求するための道具として定着している。このようなソフトを活用する意義を具体的な教材例を示し報告する。

                                                   [高・大/発表形式/両者《要約を通訳》]

 A-5  数ナビ活用研究会(阿蘇,梅野,佐伯,佐藤,長水,坪川)

     「すべての高専生に『数ナビ』を」

この4月から3つの高専でTI-89を活用した授業が始まり,教材の共有化と実践内容の報告がインターネットを通じて行われている。ここでは,テクノロジーによる数学教育の可能性と将来性について議論する。

 [高専・数学(高校)/発表形式/両者]

 A-6  阿蘇和寿(石川工業高等専門学校) 

     TI-89を使った授業の実際」

グラフ電卓TI-89を定常的に用いた「数と式の計算」,「微分法」の授業を行っていく中でのいくつかのトピックスを選び,オムニバス形式で扱った問題やプリント,学習のねらいと効果,学生の反応や感想を紹介する。

 [高専・数学(高校)/発表形式/初心者]

 B-1  渡辺 信(東海大学)  

     「数学を楽しむ」

「数学嫌い」「理系離れ」という時代の中で,数学の楽しさを体験させるためには,今までの数学では不可能であろう。体験的に行ったことの報告。

[高大・数学啓蒙/発表形式/初心者]

 B-2  片岡 啓(大阪府立高津高等学校)

     「『グラフ電卓の授業』ホームページへようこそ」

昨年のT3年会で発表した内容をもとに,グラフ電卓を活用した授業を紹介するホームページを開設しました。普段の授業に少しだけ手を加えることで,興味深い探究活動を生み出すことを目指し,交流の素材になればと思います。

[高・数学T,U,V/Workshop/初心者]

 B-3  公庄庸三(清風高等学校)  

     MTT報告 数列の漸化式」

「川をのぼるサケ」の保護,「クジラとおきあみ」の関係を数列の漸化式を用いて探究する。

[高・数学T/データ収集/Workshop/両者]

 C-1  小出岳夫 (茨城県立北茨城高等学校) 

     「微分・積分におけるグラフ電卓の利用(数学U)」

グラフ電卓を用いることによって,微分・積分の内容をテクノロジーを用いるという視点で分析する。「何を重視して指導するか」がキーワードです。

 [高・数学U/発表形式/両者]

 C-2  横澤克彦(長野県野沢北高等学校)  

     「コンピュータがつくる学習環境

                 −『機能の制約』が引き出す探究活動−」

コンピュータの特性を筆者は,『機能の制約』がしやすいことであると考えている。コンピュータがつくる学習環境においては,この機能の制約が生徒の数学的な探究活動をより授業のねらいに近い形で引き出すことに役立っていることを示した。

 [高・PCを使う論理的な意義/発表形式/両者]

 C-3  後藤貴裕(東京学芸大学教育学部附属高等学校大泉校舎) 

      「グラフ電卓を用いたメカトロニクス実習の試み」

CBLの出力部を通して,グラフ電卓で外部装置を制御する教材を開発した。センサーから周囲(光等)の情報を取り込み,プログラムで条件判断し駆動部(モータ等)に出力・駆動させるといった「物理TA・情報B」等で扱う一連の計測・制御モデルの実習が簡便に行える。

                                                [高・CBL応用情報科学/データ収集/発表形式・Workshop/両者]

 C-4  Jean-Marie Laborde(Universite Joseph Foourie)  

     CabriUの利用<開発者として>」

CabriUの開発者であるColette Laborde氏による利用方法のデモ。

[中学・高校の幾何/発表形式/両者]

 D-1  公庄庸三(清風高等学校)

     MTT報告 区分求積法」

いろいろな図形の面積を区分求積法で求めます。

 [高・数学U/データ収集/Workshop/両者]

 D-2  室岡和彦(お茶の水女子大学附属高等学校)

     「生成関数に基づく離散数学の教材開発」

生成関数は,2項定理や級数を統合する役割を果たすが,テクノロジーの活用によって新しい視野が開ける。グラフ電卓の利用を前提とする教材開発の事例を示す。

 [高・数学T,数学AWorkshop/両者]

 D-3  片岡 啓(大阪府立高津高等学校)

     「米国微分積分APテストにおけるグラフ電卓の利用」

高校在学中に大学初年級の微分積分を修得するAPテストでは1995年からグラフ電卓が必須となっています。択一式テストの部分は19971998年のものが公開され,操作や計算ではなく「概念」を問う問題に学ぶところがあると思います。

[高・数学V/Workshop/両者]

 E-1   TellMeの会(CBLCAD活用研究会)

     「データ収集器の使い方紹介

             −ちょっと触ってみませんか。初心者大歓迎!−」

初心者を対象にデータ収集器の使い方を紹介する。内容は,距離センサーによるボールのバウンド,斜面上のボール,単振り子の運動,温度センサーによるお湯の冷め方,音センサーによる楽器の音の実験などである。

 [中高・数学と科学の融合/データ収集/Workshop/両者]

 E-2   氏家亮子(金沢工業高等専門学校)

      What’s My Name ? −グラフの式を当てよう!!−」

パッと目の前に表れたグラフは,いったいどんな式で表されるのか?「グラフをよむ」ことからスタートし,いろいろな関数を扱うことで生徒が「関数の平行移動」の考え方を発見・活用することを目標にした授業の実践報告。

 [高・数学T,U,V,高専・数学(高校)Workshop/両者]

 E-3  佐藤  一(静岡県立御殿場南高等学校)

     「物理現象より学ぶ数学」

センサー・電卓・コンピュータを用いて身近にある現象を解析し,数理を学ぶ。@重力による物体の自由落下・ボールの跳ね返りの観察から数理を学ぶ。A水面の波の観察から三角関数を学ぶ。

[高・数学と科学の融合/データ収集/Workshop/両者]

 F-1  平野圭一(岡山大学教育学部附属中学校)  

     TI-92をさわってみよう 初級編」

中学校数学のレベルで,実際に授業の中にどうTI-92を使っていくかを体験していきたい。ワークショップ形式で,教師となり,生徒となってさわってもらう発表をします。

 [中・数量,数学と科学の融合/データ収集/Workshop/初心者]

 F-2  保科 元(山形県鶴岡市立鶴岡第四中学校)

     「水中での光の速さを測定しよう」

簡単な準備で手軽に教室でできる,しかも直接測定することはなかなか困難であろう「水中での光さ」測定する実験を紹介する。

                                                           [中・数学と科学の融合/発表形式/両者]

 F-3  高森敦史(茨城県古河市立古河第一中学校)

     「関数遊びを数学に」

関数電卓は関数の学習を具体的な表現を伴ってひろげることができる。しかし,通常のカリキュラムでは,電卓の楽しさを十分に引き出すことができない。そこで,本実践は従来の電卓の利用を「関数遊び」に注目して行ってみた。

                                                                    [中・図形関係/データ収集/Workshop/両者]

 

         9日

 A-1  一松 信(東京電機大学理工学部情報科学科)

     「大学の数学への活用−発見的学習の例−」

まず3月のT3米国大会の報告要約をしたい。電卓を活用して進んだ内容の導入を試みる例を(自分自身の体験を通じて)挙げる。

[高専・数学(大学),大学・数学/発表形式/両者]

 A-2  梅野善雄(一関工業高等専門学校)  

     「フーリエ級数を目で見る喜び」

高専の応用数学(フーリエ級数)で数式処理電卓を利用すれば,積分の計算力が十分ではない者にもフーリエ級数を理解させることが可能である。実践例や学生の反応などを紹介する。

 [高専・数学(大学)Workshop/両者]

 A-3  阿蘇和寿(石川工業高等専門学校)

     「『関数のグラフ』学習における多面的アプローチ」

「2次関数とそのグラフ」の分野を中心に,DemanaWaits両教授が提唱するグラフ的アプローチ(グラフ電卓TI-89による),数値的アプローチ(表計算ソフトExcelによる),代数的アプローチを織り交ぜて行った授業とその教材を紹介する。

 [高専・数学(高校)/発表形式/両者]

 A-4  佐伯昭彦(金沢工業高等専門学校)  

     「グラフ電卓で中学校の復習を。そして発展。」

中学校の一次関数と二次関数を復習しながらグラフの切片,グラフの交点,方程式・不等式などをWINDOW機能,TRACE機能,TABLE機能で探究する。ここでの探究は,極限の概念へと発展する。

[中・数量,高・数学T,V,高専・数学(高校)/Workshop/両者]

 A-5  梅野善雄(一関工業高等専門学校)  

     「微分法の導入段階における数式処理電卓の活用例」

一関高専では,今年度から数式処理電卓を2年の授業で試用し始めた。微分法の導入段階での活用例を紹介すると共に,教室だけで利用する場合の留意点について報告したい。

 [高・数学U/Workshop/両者]

 A-6  杉山真澄(東京女子大学)  

     「身近にある波形の話題」

ペースメーカー使用者の近くに携帯電話の電波が届くと,波形が変化します。いろいろな波形についての話題を取り上げます。

 [−/発表形式/両者]

 B-1  越智規子(京都府立東陵高等学校)  

     「しきりの入った正四面体をつくる

                   (総合的な学習の時間の題材として)」

三角比・立体図形の知識をベースとして,グラフ電卓を補助的に活用しながら,しきりの展開図を作成し,透明な正四面体の中に美しく独創的なしきりを入れた模型を完成させるという授業を紹介する。

[高・数学T,数学A/発表形式/両者]

 B-2  植野美穂(東京学芸大学教育学部附属高等学校大泉校舎)

     「グラフ電卓の利用による行列の応用教材」

グラフ電卓を用いると,行列の演算が容易に行える。特に現象場面の問題で行列のn乗を計算するのに,グラフ電卓はその威力を発揮する。本発表では行列の応用教材の事例とそれに対する生徒の反応について紹介する。

 [高・数学BC/発表形式/両者]

 B-3  公庄庸三(清風高等学校)

     MTT報告 絶対値のついた関数」

「グラフを歩こう」からヒントをいただいて,いろいろな図形(グラフ)を絶対値のついた一つの関数で創作する。        

[高・数学T,U/データ収集/Workshop/両者]

 B-4  渡辺 信(東海大学)

     「数学の視覚化の重要性」

数学をみることは,数式を用いた時代から,グラフ電卓,コンピュータでも見ることができるように変化した。見ることの重要性と,微積分,統計等の例題で示す。

[高・数学V/Workshop/初心者]

 C-1  上原永護(群馬県前橋市立桂萱中学校)

     「『CABRIUの部屋』から−活用事例の紹介−」

ホームページ『CABRIUの部屋』に公開している作図ツールデータを使い,従来,別々の教材として扱ってきた図形問題を関連づけて扱ったり,統合的に扱ったりする活用方法を授業展開例を用いて紹介する。

[中・図形関係/発表形式/両者]

 C-2  藤井一正(大阪府立長吉高等学校)  

     CabriUを使っての授業例 その1」

今年度,新しくWindows NTになったLAN教室で,情報処理の授業を12時間実施しています。Officeソフトが主な内容ですが,生徒の意識が高いということで,CabriU(デモ版)を利用して,数学の幾何的な内容にも触れています。プラスαという観点からの授業例を紹介します。

[高・数学T,U,V,数学ABC/発表形式/両者]

 

 C-3  村上信造(熊本県熊本市立江原中学校)  

     「パソコンを利用して授業を変えよう」

「計算」にパソコンを利用することで生徒が「発見する」「考える」ことに重点をおいた授業の実践例および開発中の教材を紹介する。

 [中・数量関係/発表形式/初心者]

 C-4  日野雅之(私立穎明館高等学校)  

     CABRIを用いて幾何の定理再発見」

古典平面幾何の定理をCABRIを用いて調べることは,生徒や教師にとって数学的な証明とは異なる強い説得力をもつ。三角形と2次曲線の関係に問題を絞り,幾何の定理の美しさを再発見する体験について報告したい。

 [高・数学AC/発表形式/両者]

 C-5  勝又保雄(目黒学院高等学校)

     「グラフ電卓を用いてグラフを描いてみよう」

数T(放物線),数U(三角関数と円と線型計画法),数C(いろいろな曲線)についてグラフを探究してみる。

 [高・数学T,U,数学C/発表形式/初心者]

 C-6  末廣 聡(岡山県岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校)

     「『関数』導入部でのグラフ電卓活用法とその教材」

一目見ただけで“なるほど”と納得できる事柄があります。授業の中でその様な場面を企てるにはそれなりの工夫が必要です。本報告ではグラフ電卓を用いた手軽な工夫を紹介します。

 [−/Workshop/初心者]

 D-1  公庄庸三(清風高等学校)  

     MTT報告 指数関数」

y = x2y = axの交点の個数を調べよう。

[高・数学U/データ収集/Workshop/両者]

 D-2  渡辺 信(東海大学)  

     「グラフ電卓で作る定理−数学はふしぎ−」

グラフ電卓で,グラフを眺めながら,新しい定理(すでにだれかが導いているはず)を作りだすことはおもしろい,出来上がった定理は,あまりにも美しく,ふしぎな気がする。

 [高・数学U,大・数学/Workshop/両者]

 D-3  公庄庸三(清風高等学校)

     MTT報告 関数を作る」

生徒にとって関数は教科書や先生から与えられるものというイメージが強い,自分で何か役に立つ関数を作ってみよう。

 [高・数学U/データ収集/Workshop/両者]

 E-1   TellMeの会(CBLCAD活用研究会)

     「データ収集器の使い方紹介

             −ちょっと触ってみませんか。初心者大歓迎!−」

初心者を対象にデータ収集器の使い方を紹介する。内容は,距離センサーによるボールのバウンド,斜面上のボール,単振り子の運動,温度センサーによるお湯の冷め方,音センサーによる楽器の音の実験などである。

 [中高・数学と科学の融合/データ収集/Workshop/両者]

 E-2  細矢和博(東京大学教育学部附属中等教育学校)

     「データ収集器を使った実験を授業に取り入れるには(7)

−ボールの落下運動−」

ボールの落下運動を距離センサーでデータ収集し,二次関数で解析する教材について報告する。あわせて,生徒用のワークシートを用いた実習も行う。

 [高・数学と科学の融合/データ収集/Workshop/初心者]

 E-3  木下智弘(東京大学教育学部附属中等教育学校)

     「データ収集器を使った実験を授業に取り入れるには(8)

−電球の光の強さと距離の関係−」

データ収集器や照度計を使って,電球の光の強さ(明るさ)と距離の間に成り立つ関係を明らかにする。さらに,その関係をもとにして,照明器具を配置する問題を扱った教材について報告する。

[高・数学と科学の融合/データ収集/Workshop/両者]

 F-1  藤井一正(大阪府立長吉高等学校)  

     「自由選択科目『自然の中の数学』での

                   TI-83』,『CBL』の取り組みについて」

本校は,来年度より「大阪府立初の全日制単位制高校」として生まれかわります。大幅な選択制を実施するということで,今春より『グラフ電卓TI-83』を利用した授業を開始しました。全学年解体の連続2時間の選択授業です。「自然の中の数学」という題名で,CBL等もフルに利用しています。

 [中・数学と科学の融合,高・自由科目/Workshop/両者]

 F-2  木村文恵 (アオバジャパン インターナショナルスクール)

      「インターナショナルスクール中等部でのTI-83利用状況

              (二次関数とTI-83)」

二次関数の概念をTI-83を利用して個々のレベルで視覚的にグラフをとらえ,一般式とグラフの関係を学習する。と同時に解の公式をプログラムすることにより簡単なプログラムが書けるようにする。

 [中・数量関係/発表形式・Workshop/初心者]