T3
Japan
Representative |
一松 信 (京都大学名誉教授) |
Conference
Leader |
半田 真
(東京女学館中学校
・高等学校) |
Program
Organizer |
勢子公男 (東京都豊島区立明豊中学校) |
Program
Organizer |
中込雄治
(
東京都立武蔵高等学校・附属中学校) |
WorldwideT3
Coordinator |
渡辺 信 (東海大学) |
T3
Japan
Administrator |
中澤房紀 (Naoco
Inc./東日本国際大学) |
昨年度から始まった全国学力調査では,数学の活用面を見る試験が課せられるようになりました.問題の善し悪しはともかく「数学は活用するもの」ということをやっと前面に出そうとしたように感じます.
T^3Japanの年会では,Technologyを利用しながら数学の活用面にも目を向けて活動してきました.数学という教科は高等学校までの内容にしても18世紀頃までに確立した内容を教えている場合が多く,教師が一方的に教え込む方が受験勉強などでは効率がよいのも事実です.ですが,我々が数学を教えるのは受験勉強のためではないはずです.また,数学の内容は変わらなくとも数学を教える方法は時代と共に変化していってもおかしくはありません.特に最近10年間の情報革新はめざましいものがあります.今までと同じ手法のみで教えていて良いとは思えません.テクノロジーを活用することで従来とは異なった授業展開を試みることで,今まで以上に数学の必要性を実感させるような授業を工夫していけるのではないでしょうか.
T^3Japanの年会では,毎年多くの先生方がTechnologyを利用した授業実践やWork
Shopなどで数学そのものの楽しさ・良さだけではなく,数学を如何に利用し活用しているかを熱く語ってくれています.今年も多くの先生方にTechnologyを利用した数学教育の楽しさ・良さを語っていただこうと思います.それとともに今まであまりTechnologyを利用されていなかった先生方にも足を運んでいただき,Technologyを利用した数学教育が目指すべきものを感じ取っていただきたいと願っています.今年は,8月9日(土),10日(日)と土日の開催です.今まで参加されている先生方には是非,職場の同僚の方や若手の先生方を誘って参加していただければと思います.
数学教育におけるTechnologyの利用というと,敬遠される先生方もいらっしゃるかもしれません.また,生徒の中にも嫌がる者がいたりします.ですが,数学教育におけるTechnologyの利用は,機械に数学をさせることではなく,機械を利用して学習者が数学に対する理解を深めることが大切です.今年のT^3
Japan
第12回年会は,渋谷と六本木の間にある広尾の「東京女学館」で開催します.東京女学館でも決して皆がグラフ電卓を使いこなして授業したり,授業を受けたりしているわけではありません.むしろ試行錯誤しながら細々と使っているといった方が良いかもしれません.でもそうして使ってみた結果が,生徒たちには印象に残り,概念形成を手助けしているような感想を聞くことがあります.是非この夏は,東京女学館にいらしてください.Technologyの利用を通じて数学の楽しさ・すばらしさ,数学の必要性を伝える方法を模索してみようではありませんか.渋谷区広尾でお待ちしております.
東京女学館 数学科教諭 半田 真
|