The 16th T3 Japan Annual Meeting

 

2012年8月25日(土)〜26日(日)
東京都:東京理科大学・神楽坂キャンパス 3号館

 

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                    共催:東京理科大学数学教育研究会

 

  東京理科大学

◆会場までの交通手段・地図

会場:3号館3階

 
 
  T3 Japan Representative   一松      (京都大学名誉教授)
  Conference Leader   池田文男   (東京理科大学
  Program Organizer   半田 真    (東京女学館中学・高等学校)
  Program Organizer   勢子公男   (東京都江東区深川第四中学校)
  Program Organizer   光永文彦   (実践女子学園中学校高等学校)
  WorldwideT3 Coordinator   渡辺   信   (生涯学習数学研究所)
  T3 Japan Administrato   中澤房紀   (Naoco Inc./東日本国際大学)

 

 

昨年3月の東日本大震災や福島原子力発電所の爆発から1年以上の月日が経ちましたが,いまだに多くの人々がその影を受けています。完全な解決には何十年もの時間がかかるともいわれています。このような現状にもかかわらず,原発の再稼働がなされようとしています。これに対して我々は的確な判断をしなければならないでしょう。そのためには,目の前にある問題の解決だけではなく,長期の日本を見通す予測力が必要であると考えます。

現在の日本人は予測力がおとろえているのではないでしょうか。一昔前のバブル時代では何も考えなくても経済が上昇していた時期で,本来ものを作り利益を上げなければならない企業の多くが金利で利益を得ようとしていました。このような状況が永遠に続くわけではないこと容易に予測できたはずですが.このバブル時代の影響はいまだに日本の社会に残っていて,そのことが日本人の予測力を衰えさせた原因の一つといえます。現在,日本人の予測力を育成し100年後の日本の姿を予測させる必要があるといえます。

予測力を育成するための数学教育の重要性はますます増しています。予測力には,現状の正確な把握をする分析力,問題の解決方法を選択する判断力,問題の解決を測る処理力,解決後の様子を見通す想像力,総合的に考察する洞察力などの能力が必要といえます。これら能力を育成するには学習指導要領で重要視されている「数学的活動」を通した学習活動が必要といえます。さらに,これらの学習には,テクノロジーの利用は不可欠です。たとえば,

現状を分析するための大量のデータを整理する表,グラフや図の作成,

判断のためには作成したさまざまな表,グラフ,図や式の選択,

処理するための数式処理ソフト,表計算ソフトや図形ソフトの利用,

想像のためのシミュレーションソフトの利用,

洞察のためには,以上の方法の検討や新たな解決法の考察など,

が考えられます。

今年のT3Japanは,昨年と同じく東京理科大学数学教育研究会共催で825日(土),26日(日)の2日間東京理科大学で実施することとなりました。夏の暑い日を熱い情熱で,テクノロジーを用いて予測力の育成を研究したいと考えています。この大会が日本人の予測力を育成し,子供たちに適切な判断ができるための数学教育に役立つものと信じています。皆様のご参加をお待ちしています。


 
                    東京理科大学理学部数学科教授
                   東京理科大学数学教育研究会会長  池 田 文 男
 

                                                     

                
お問い合せ T3Japan事務局
〒190-0011
東京都立川市高松町3-14-11 Naoco Inc.内
TEL:042-521-1830 FAX:042-521-1831
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