1:午前10:00〜12:00
■二次関数を多面的に眺めてみよう
川口美江子(松任農高)
グラフ電卓は「見てわかる数学」を実現し、数学と実世界との結びつきを見せてくれるなど、これまでの数学では無かった新しいアプローチを可能にするテクノロジーとして一石を投じるものである。ここでは、二次関数を題材にグラフ電卓とCBLを活用した授業実践例を紹介する。
■無限小の取り扱いについて
〜 表計算ソフトの利用に関連して〜
阿蘇和寿(石川高専)
微分積分学の教育の中で、いわゆる「無限小」あるいは「微小量」の概念は、正当な取り扱いを受けていないと思われる。ここでは、微小量の取り扱いについてひとつの提言を行うとともに、それの解析学教育の場面での有効性をコンピュータの表計算ソフトの利用を通して述べる。
■ネットワークツールを利用した教育プロジェクト
成瀬喜則(富山商船高専)
電子メールやインターネットを利用して、10年近くにわたって英国のハイスクールと交流を行ってきた。問題点や今後の可能性をさぐるとともに、提案されている科学プロジェクトについて紹介する。
■帰納的推論を生かした数学の実験仮説授業
〜 コンピュータのシミュレーションや
グラフ電卓を活用して〜
村中正明(福井県教育研究所)
コンピュータやグラフ電卓(TI-92)を活用して、多くの具体的な計測や計算をすることによって、数学の実験をし課題に対するデータを得、得られたデータから帰納的推論を使って課題の本質を予想し、その予想を演繹的に証明する授業を行った。ここでは「2直線の垂直条件」についての実践を紹介する。
2:午後13:30〜15:00
■数学と物理とを関連させた
総合学習「数物ハンズオン」について
佐伯昭彦(金沢高専)
金沢高専で実施している数学と物理とを関連させた総合学習「数物ハンズオン」について紹介する。この授業では、身近な物理現象のデータをセンサーとCBLで収集し、グラフ電卓でグラフ的に数値的に観察し、最終的には数式を用いてモデル化することが目的である。
■単振り子を使った数学と物理の総合学習
氏家亮子(金沢高専)
「数物ハンズオン」で実施している6テーマの中から、単振り子を取り扱ったテーマの授業法方法と実践内容について紹介する。また、実際にCBLと距離センサー、グラフ電卓を使った授業の実習も行う。
3:午後15:10〜16:30 自由討議
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