筑波大学附属駒場中学校・高等学校(ここをクリック)
テクノロジーを使った数学・科学教育
について考えよう!
The
6th T3 Japan Annual Meeting
T3
Japan
Representative |
一松
信
(京都大学名誉教授 |
Conference
Leader |
駒野 誠(筑波大学附属駒場中高等学校) |
Program
Organizer |
中込雄治(都立南多摩高等学校) |
Program
Organizer |
牧下英世(筑波大学附属駒場中高等学校) |
T3
Japan
Administrator |
中澤房紀 (Naoco
Inc.) |
Technologyを利用した数学教育の実践報告・研究成果の発表と,これから授業にTechnologyを活用していこうと考えておられる先生方への講習会を兼ねたT3 Japan第6回年会を東京の筑波大学附属駒場中学校・高等学校で開催いたします。
「グラフ電卓を数学に」という書籍の中で,一松信先生はこのようにお書きになっています。
「Technologyの急激な発展は,教育へも大きな影響を与えようとしている。これらは,道具の一つであるが,道具は時として世界を変革する。従来の数学はもちろん貴重な文化遺産であるが,このような強力な道具がなかった時代に,もっぱら人力によって構成されてきた。新しい時代には新しい道具を活用して学ぶのが,真の「現代化」ではあるまいか。」
道具があるからどう使おうというのではなく,このような教育をしたい,おー,この道具は使えるかもしれない。否,こうあってほしい。これが本来の姿ではないでしょうか。パソコンがやってきた,さーどうしよう。インターネットが接続できる,さーどうしよう。ここはじっくり,地に足のついた議論が必要です。
教科「情報」の展開,文科省が推進する「ミレニアム・プロジェクト」等,IT活用の動きのなか,全教室にインターネット接続のPCが配置される日も近いでしょう。そうした環境にある米国の多くの高校では,理数授業の実践となると手のひらサイズのテクノロジー,すなわち,グラフ電卓が生徒ひとり一人の探求道具として使われ,地に足のついた教育改革,理数学習の改善が行われています。理科実験室に設備した高額のPCベース・データ測定機はカバーの下で放置され,生徒たちは,各自のグラフ電卓と電池で駆動する小型データ収集機を使い,PCよりははるかに簡便に,データ測定とその回帰分析をしています。生徒たちは,教室の一箇所で行われる演示的実験の観察者ではなく,各自,各班で行われる実験の"当事者"となっています。この小型データ測定器はセンサー類の充実によって汎用機器となり,物理,化学,生物の各理科実験には不可欠の道具となっています。数学の数値収集も同様です。"生徒たちの手による実践的な改革"といえましょう。
紙と鉛筆だけでは出来なかった事が,「道具」の利用により可能になります。間違ってはいけません,あくまでも「道具」です。これが,何かをやってくれるわけではありません。故に,その使い方,すなわち,授業のありようが問題になります。授業が変わらないで,教育が変わるのでしょうか。
スーパー・サイエンス・ハイスクール指定となった本校では,これからの新しい数学・理科教育について,皆さん方と情報交換をしながら考えていきたいと思います。この場では,日々生徒と接しておられる先生がたといっしょになって,あるときは自分が生徒になって,道具を使いながら議論をしたいと思います。このような活動を通して,情報を発信し,また,共有し,理数教育の明日を切り開きたいと思います。
ぜひこの夏は,東京へお越しください。(駒野 誠)
◆お問い合せ: |
T3Japan事務局
〒190-0011
東京都立川市高松町3-14-11 Naoco Inc.内
TEL:042-521-1830 FAX:042-521-1831
E-mail: jimukyoku@t3japan.gr.jp |
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