The 14th T3 Japan Annual Meeting

 

2010年9月18日(土)〜19日(日)
石川県: 金沢工業大学・金沢工業高等専門学校

 

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金沢高専

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プログラム詳細      
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発表者(原稿執筆要綱) 
 
 
  T3 Japan Representative   一松      (京都大学名誉教授)
  Conference Leader   氏家亮子   (金沢工業高等専門学校
  Program Organizer   阿蘇和寿   (石川工業高等専門学校)
  Program Organizer   坪川武弘   ( 福井工業高等専門学校)
  WorldwideT3 Coordinator   渡辺   信   (東海大学)
  T3 Japan Administrato   中澤房紀   (Naoco Inc./東日本国際大学)

 

 

                                         『百文は一験にしかず』

 私が大学生だったころ、ある研究会で「グラフ電卓」と呼ばれる電卓に出会いました。普通より画面が大きくて、関数式を入力すると瞬時にグラフを表示してくれるという代物。コンピュータが学校教育の中で一つのツールとして取り上げられ始めた頃のことでしたので、私は「コンピュータなら何でもできるのに、なぜあえて今電卓なのだろう?」という疑問を抱きました。すると、その場にいた方が、機能等の説明をするわけでなく、逆にこんなことを私に問いかけられました。「学習のツールは、使いたいときにその場で直ぐ使えるものでなくてはいけないのではないですか? Answer machine であったり、ソフトがあまりに面倒見すぎると、生徒から考えるという楽しい時間を奪ってしまうのではないでしょうか?」
 これは、「あなたは"授業のありよう"をどう考えていますか。」と問いかけられたものでした。私は数学の教師になり、時にTechnologyを活用した授業をしながら、その問いかけの答えを日々生徒と接する授業の中に探しています。

 1997年8月に産声をあげたT^3Japanも今年で14回目を迎えることとなりました。
当時、情報技術の進歩の速度は"ドッグイヤー"と揶揄されていました。しかし今や、技術革新の速度は私たちの予想をはるかに超え、近年では"マウスイヤー"とまで言われています。
 子供たちは当たり前のように携帯電話を所持し、コミュニケーション・音楽やゲームなどの娯楽・情報検索のツールとして使いこなしています。彼らはTechnologyに対するハードルを好奇心という名の翼で簡単に飛び越えてしまいます。
 一方私たち教員は、ハードルの前で立ち止まってしまってはいないでしょうか。コンピュータ、携帯電話、高機能電卓などを始めとするこの13年間に産まれたTechnologyを有効に活用した授業をしているでしょうか。想像を超える速度で成長を続ける技術の進歩に、ただただ戸惑うだけになっていないでしょうか。数学そのものは変わりませんが,教授法は時代とともに変わるべきではないでしょか。

鑑賞する! 体験する! 考える! 活用する!
今まで紙と鉛筆、黒板とチョークだけで行なってきた授業では出来なかった活動が、Technologyも利用することで可能になります。

実験・観察する! 検証する! 
実験室で特別な装置を使わないとできなかった実験が、Technologyも利用することで教室や屋外で手軽に実験することが可能になります。

話し合う! 表現する! 作り上げる! 感動する!
子供たちに単に問題を解くテクニックだけではない『何か』を、Technologyを活用した授業を通して伝えることができるかもしれません。

T^3JapanのT^3とは、"Teachers Teaching with Technology"。
しかし、"Teachers Teaching Teachers"と表される場合もあります。これはこの研究会が、Technologyを活用した授業を既に実践されている先生方が実践報告・研究成果の発表を行い、これから活用して行こうと考えられておられる先生方への講習会を行ないながら、協力し相談しあう先生方の輪を少しずつ広げていくことを目的としているからです。

『百聞は一見にしかず』とよく言いますが、私は日頃『百文は一験にしかず』<(多くの文献を読むよりも、一度自分で体験してみるに限る!)>と思っています。
皆さんの生徒の輝いている瞳を見るために、ぜひ「見て」「触って」「試して」そして一緒に勉強しましょう!

T^3Japanは今年、金沢工業大学・金沢工業高等専門学校(石川県・金沢市)で開催します。
「金沢工業大学における数学と理科(物理)、そして工学との統合教育」についての講演もあります。また,その実践の場所としての学生一人ひとりの数理リテラシーを充実させることを目的とした"数理工教育研究センター"、夢を形にする場所"夢考房"、24時間利用可能な"自習室"などの施設見学も、今年会のプログラムに組み込みました。基礎学力の定着から各科目の関連づけ、そして学習した内容の発展・応用について考えて頂ける機会になればと思います。

T^3Japan年会発足以来、首都圏,関西圏を離れて初めての地方での開催となります。
皆様にとって慣れない土地かとは思いますが、飛行機でいらっしゃる場合は小松空港からは本校までは直通の空港バスもあります。また、近隣からの参加者のために駐車場もある程度ご準備しています。
学都・金沢の地で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。


                            金沢工業高等専門学校
                            一般科目(数学)
                            氏家 亮子

            

                
お問い合せ T3Japan事務局
〒190-0011
東京都立川市高松町3-14-11 Naoco Inc.内
TEL:042-521-1830 FAX:042-521-1831
E-mail: jimukyoku◎t3japan.gr.jp

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