T3
Japan
Representative |
一松 信 (京都大学名誉教授) |
Conference
Leader |
池田文男
(東京理科大学) |
Program Organizer |
半田 真 (東京女学館中学・高等学校) |
Program
Organizer |
勢子公男 (東京都練馬区立大泉学園中学校) |
Program
Organizer |
佐藤昌宏 (東海大学付属甲府高等学校) |
WorldwideT3
Coordinator |
渡辺 信 (生涯学習数学研究所) |
T3
Japan
Administrator |
中澤房紀 (Naoco
Inc./東日本国際大学) |
平成26年度は現学習指導要領が完全実施され2年目になり,その評価を検討する時期になったといえます.この学習指導要領では,
「思考力・判断力・表現力等の育成」
が基本的な考え方の一つとして取り上げられ,さらに,この基本的な考え方に対する改善の基本方針が示されています.
数学的な思考力・表現力は,合理的,論理的に考えを進めるとともに,互いの知的なコミュニケーションを図るために重要な役割を果たすためのものである.このため,数学的な思考力・表現力を育成するための指導内容や活動を具体的に示すようにする.とくに,根拠を明らかにし筋道を立てて体系的に考えることや,言葉や数,式,図,表,グラフなどの相互の関連を理解し,それらを適切に用いて問題を解決したり,自己の考えを表現し伝えあったりすることなどの指導を充実する. |
上の基本方針において,「根拠を明らかにする」ためにはテクノロジーを用いて情報を幅広く収集する必要があり,「言葉や数,式,図,表,グラフなどの相互の関連を理解」するためにテクノロジーを利用することは効率的な問題解決につながるといえます.さらに,「自己の考えを表現し伝えあったりする」ことにもテクノロジーにより客観的な表現が可能になると考えられます.以上のような観点で評価をすることが必要と考えています.
文部科学省は,次期学習指導要領に対する検討を開始したとの情報があります.国際化に伴う英語教育の充実や道徳の教科化等が実施されるようです.国際化に伴う教育は英語教育だけではなく,論理的能力を育成する数学教育の充実を図る必要があります.次期学習指導要領において数学教育のためにはテクノロジーを用いた効率的な授業の実践が必要になるのではと考えています.そのための研究活動を活性化しなければならないといえます.
今年度のT^3Japanは,昨年に続き東京理科大学数学教育研究会共催で8月23日(土),24日(日)の2日間東京理科大学神楽坂校舎で開催します.夏の暑い日を,テクノロジーを用いた「思考力・判断力・表現力等の育成」の研究発表を通して,参加の皆様と活発な議論をしたいと考えています.この大会が日本人の数学活用力を育成を目指した次期学習指導要領の改善にむけてテクノロジーを利用した数学教育の提案を検討する機会になることを望んでいます.
多数の皆様のご参加をお待ちしています.
東京理科大学理学部数学科嘱託教授
東京理科大学数学教育研究会会長
池 田 文 男
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