The 8th T3 Japan Annual Meeting

 

2004年8月10日(火)〜11日(水)
東京:筑波大学附属駒場中学校・高等学校

    (スーパー・サイエンス・ハイスクール指定校)

 

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  T3 Japan Representative   一松      (京都大学名誉教授)
  Conference Leader   駒野 誠 (筑波大学附属駒場中高等学校)
  Program Organizer   中込雄治 (都立南多摩高等学校)
  Program Organizer   牧下英世 (筑波大学附属駒場中高等学校)
 WorldwideT3 Coordinator   渡辺 信 (東海大学)
  T3 Japan Administrato   中澤房紀 (Naoco Inc.)

                  

 理数離れ,学力低下が叫ばれて久しいのですが,一向にそれが改善されたという話を耳にしません。昨年の11月28日(金)〜29日(土),第30回教育研究会を開催致しました。理科は全教科,数学もSSH関連の授業を公開しました。2日目は,「21世紀の社会に必要とされる『理数力』とは何か」とのテーマでパネルディスカッションを行いました。パネリストは,脳科学と教育の分野から小泉英明氏(日立製作所基礎研究所),化学分野から下井守氏(東京大学),数学分野から浪川幸彦氏(名古屋大学),コーディネータ元村有希子氏(毎日新聞社)です。パネラーの現状の把握,提案,参加者も交えての討論が行われました。それそれの立場で,TIMSSやOCEの調査(PISA)や論文で発表されているデータ,ご自分の研究分野からの示唆,実際に生徒に接している中で感じる問題点など,さまざまな発表と討論が行われました。つまるところ,学力低下は,理数の問題だけではなく言葉離れ(リテラシーの低下),学問離れ(学びからの逃走,考えようとしない)といった日常における言語生活・自然および社会経験,作業経験の貧困化など相当に根が深い問題であるとの認識です。
 それでは,今から,私たちはどうすればいいのですか・・・・・。
これに対するパネラーのお答えは,入試制度など問題となるさまざまな事柄はあるが,日々生徒と接している現場の先生方に頑張って頂くのが最も重要だとの認識です。また,教科教育と連携した形での総合学習に期待している先生もおられました。SSHだからといって大学の先生を呼んで高度なことをやるよりは,現場で決して高度な内容でなくても自ら興味関心を持って探求するような課題を行うべきであるとの意見も出ていました。これはまさに,みなさんが日頃からお考えになっている創造性,独創性,生徒の興味・関心・意欲,知的探究心の育成,探究活動を通して,といった事一致します。

 教育が変わるためには,最も生徒に近い私たち教師が英知を出し合って日頃の授業改革を行うべきと思います。どうぞ,T^3Japanは,そのような問題意識を持ち,日頃から頑張っている先生の集まりです。SSH指定となった本校では,これからの新しい数学・理科教育について,皆さん方と情報交換をしながら考えていきたいと思います。この会では,あるときは自分が生徒になって,道具を使いながら議論をしたいと思います。このような活動を通して,情報を発信し,また,共有し,理数教育の明日を切り開きたいと思います。
 ぜひこの夏は,東京へお越しください。(駒野 誠)

 

                
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